桜が咲き開く
もう会えなくなっちゃうんだね…

  

「平成17年度の卒業式を行います」
たくさんの思い出がつまったこの学校ともお別れか…
この学校には本当にお世話になった。
勉強も行事ゴトももちろんだけど…

後ろから声がする。
和也の声だった。
そう、中学校生活最大の思い出となるのはこの恋のこと。
私はコイツに3年間も片思い。
それも今日で終わりかと思うとなんだか寂しいね。

和也は明るい性格で学年ではかなりの人気であった。
告白とかも結構されてたみたいだけど、なぜかみんな断っちゃったって噂。
あんなにモテるのに一回も彼女つくってないんだよ?ありえないし…。

「こっちの気もしらずに…」

「おい、!きいてた?」
「へ?}
勝手にいろんなコト回想してたからなんにもきいてなかったし。
あっ、訂正…
          きいてなかったんです。はい。
「んで、なんなの?」
コイツ大丈夫か?という視線が送られる。
それから和也は言った。
「このあとの打ち上げの話だって」


卒業式が無事終わり、ただいまクラスの打ち上げパーティー♪
結局なにもできずにココで和也と最後の時間を過ごす。
高校別々だもん。
偶然なのか…それとも運がいいのか、、
私の隣は和也だった。
なんか話さなきゃ!
最後だし…もう告白とかムリなんだから((する気なかったけど。
「ねぇ、和也はK高行くんでしょ?」
なんとなく高校の話が浮かんだから行ってみたけど、あとで後悔した。
知らないうちに涙でてきてるんだもん。
「そうだけど…、なに泣いてんの?」
「………」
言葉がでない。
さっきから感情表現さまざますぎて、絶対『迷惑なャッ』って思われてる!!
まわりのみんなは他のコトに夢中でまったく気づかない。
てか気づかないでほしい…気づかないで…気づくな…バカ((逆ギレ

、外いこっか」
急に手をにぎられる。
そのまま和也にひっぱられ、私たちはこっそり会場を抜け出した。

まだ完全な春じゃないから肌寒い外。
和也は手を離す。
離されたあとにも私の手には和也の手の感覚と暖かさが残っていた。
「で…?なんで泣いてるわけ?」
和也は手をポッケにいれて聞いてきた。

泣いてる理由?
やっぱりこのまま別れるのはいやだってキモチから涙が出てるッポイょ。
         …なんて、言えるわけないぢゃん?

絶対呆れてるね。
そう思って私はうつむいた。
和也の顔見たくないし、理由言えないし。
すると急に私の体温が上がるのを感じた。
「え?」
顔を上げると和也が抱きついている。
「なっなに?」
もうなにがなんだかわからず、ある意味錯乱状態の私に和也は呟いた。

「おまえに泣かれると困るんだけど」

…いまなんていった?
なんか信じられないコトいわれた気がする。
「え?え?」

          「好きってコト」

和也はそういうと唇を重ねてきた。
それからまた抱きしめる。

「オレがなんで3年間も彼女つくらなかったか知らねーの?1年トキから3年間
 ずっとおまえが好きだったからだよ」
すごいテレながら言ってるのがすぐわかった。
それに少し笑いながらも私は抱きしめられてる和也の手に手をのせた。
「私も3年間、和也に恋してました」

中学卒業。
そして片思いも卒業。


これから離れちゃうけど、心はつながってるから...

                    −END−

*作者の言葉*
3月ってコトで卒業書いてみた♪
なんかビミョーな進み方だヶどさ、気にしないでね…o
カメc中学生戻りw
なんか金パチ先生のカメc思い出すねww